正面の顔を持たない男

正面の顔を持たない男





俺の正面の顔を知る奴はいない

それは俺自身も含まれている

自分自身で鏡を見る

あー、こいつは偽りの顔をしている、と

自分自身で自分の本当の顔を知らないのだから

他人が知る余地もない




偽りの仮面は偽りの荷重がかかり更に歪む

自分がどの仮面を被ったのかさえわからなくなる

やがて歪みによってヒビが入る

仮面は砕け地面に落ちる

砕けた破片を靴で踏むと嫌な感触が足裏に残る

反面、これで本当の自分の顔を取り戻せたのだと安堵する




家に着き狭いユニットバスに入りシャワーを浴びる

湯気で曇った鏡をタオルで拭う

鏡に映る自分の・・・覗き込む










正面の顔を持たない男





そこには俺も知らない顔が映っていた












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